和訳

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社、法的措置へ


2006年1月19日(ワシントン州レントン)
アメリカの大手玩具メーカーハスブロ社(NY証券取引所:HAS)の子会社であり、世界のホビー・ゲームをリードしているウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は今日、ワシントンのアメリカ連邦地方裁判所において、ウェブサイト「MTG Salvation」の管理人でありブリティッシュコロンビア州バンクーバー市(カナダ)に住むダロン・ラッター氏を相手に訴訟を起こした。訴状はラッター氏が自身のウェブサイトに意図的に何度も非合法的に入手したウィザーズ社が著作権を有する情報を掲示したという内容である。具体的には、世界的に有名なトレーディングカードゲーム(TCG)、マジック・ザ・ギャザリング®の発表が予定されている物の試作品を不正に掲示したことだ。訴状にはウィザーズ社の企業秘密をラッター氏に漏らしたと思われる人物もまた名を連ねている。これらの人物の名前はわかっておらず、訴状には「John Does 1-10*1」と記されている。


「我々の最も秘密である情報が、マジックのプレイヤーに広く読まれる公共の掲示板に公開されたことを知って失望した。試作品のカードに関する情報を非公式に掲示する事は、セット全体テーマが見えず時期尚早にカードが見られ判断されるためブランドを傷付ける。」とウィザーズ社の営業担当責任者であるジャレド・ガスタフソンは語る。


「ウィザーズ社はファンサイトや、世界で初のもっとも人気のあるトレーディングカードゲームのために興奮を生み出すというファンサイトの役割には大変感謝している。我々は、許可された物や、他の公式に利用可能な画像と情報の使用を許可する事でファンの熱意を支持する一方で、企業秘密情報を公開する事を許すわけにはいかない。」と、ウィザーズ社のマジック・ザ・ギャザリング担当のシニアブランドマネージャーであるエレイン・チェイス氏は述べた。

*1:John Doe:アメリカにおいて仮想被告人の名として用いられる。