ICBのF1講座 #07

さて、前回はベンチュリー効果について話したわけですけど、最後に大事なことを言い忘れてました。
ベンチュリー効果ってのは要するにベルヌーイの定理によって引き合う力が発生する効果のことですね。
なんか難しい話だったかもしれませんが、普段の生活でもこれは感じることができますよ〜
駅のホームで、黄色い線ギリギリに立って電車が通過するのを待つと、電車が通過している間、少しだけ電車側に引っ張られる感じがすると思います。
ホントは黄色い線より前に出た方が感じやすいんですけど、危険なのでやめてください(笑)



さて、今回は前回の話の延長として、ディフューザーというものについて話したいと思います。
ディフューザーというものは、マシン下部の最後部にある装置(?)のことなんですけれど、丈夫に向かってマシンの形状が湾曲しているんですね。そうすることによって空気の流れを変えます(図参照)

まずは何故空気の流れが変わるのかということですが…
空気にも粘度があります。曲がった棒をぶら下げて、上から糊を流したら棒に沿って流れていきますよね?糊に粘度があるから棒にくっついて沿っていくわけですね。
空気もそれと同様、マシンにくっついて、上に流れるのです。
さて、次はこれがどういう効果を生み出すのかということを話しましょう。
実はディフューザーによって空気の流れは加速されます。
それによってマシン下部にある空気が引き抜かれるんですね。よって、マシン下部の空気の流速も速くなり、その結果ベンチュリー効果が増してダウンフォースの増加につながります。


今回はこのくらいで。
次回のテーマはまだ考えてません(゜∀。)